CADオペレーターからウォータージェットカンパニーの支配人へ

入社当初はCAD部門に配属されていましたが、その後レーザー加工機やプレス加工機のオペレーターなどを担当し、金属加工の様々な工程における経験を積みました。
その後は営業部門に移り、17年間新規開拓などの営業職に邁進しました。
現在はウォータージェットカンパニーの支配人としてこの新規事業を育てていくために営業・製造部門の両方を統括しています。

会社が柔軟だからこそ感じる仕事に対する「やりがい」

「世の中の流れに柔軟に対応していく」という社長の思いのもと、当社では新しい事業に挑戦することについてとても肯定的です。そんな会社だからこそ、自らが取り組みたいと手を挙げることに対してたいへん寛容でもあります。
勿論、「やりたい」と手を挙げたからにはしっかりと成果を上げる責任があるので、数えきれないほどの苦労が伴います。ですが決まった仕事をただ毎日こなすだけでなく、自分が心から挑戦したいと思ったことに取り組むことができるので日々やりがいを感じるうえに、成果が出たときの喜びは言葉で言い表すことができません。

支配人としての喜びと悩み

当社では1996年からウォータージェット加工に取り組んでいます。そんな中で日本においても今後はアメリカのようにウォータージェット加工の需要が更に高まるだろうと見込み、2017年9月に「ウォータージェットカンパニー」を設立しました。その際にウォータージェット加工の本場であるアメリカのシアトルへ視察に赴いたのですが、この加工技術の必要性と需要の大きさを肌で感じたことを今でもはっきりと覚えています。
事業の立ち上げ当初は、営業活動で様々な業界のお客様とお会いしウォータージェット加工という工法を紹介して回りました。今、その当時に蒔いた種がようやく芽を出してきているという実感があります。というのも、航空機産業をはじめ産業車両や建築デザインなど様々な業界からウォータージェット加工について非常に多くのお問い合わせをいただくようになったからです。
現在では、事業部設立以前には想像もつかなかったような大型物件の注文もいただけるようになりました。今後も様々な業界にウォータージェット加工の需要を拡大していけるのではないかと期待に胸をふくらませています。

一方で、本来嬉しいはずの多くの受注が悩みの種にもなっています。
ウォータージェット加工機はレーザー加工機やプレス加工機などの他の工作機械と比べて歴史が浅く、導入当初は経験のない数多くの不具合について日々対応に追われていました。
最近ではウォータージェット加工機について私をはじめ事業部全員の理解が深まったこともあり、以前のように不調に悩まされることはなくなっています。ですがいつまた不具合が発生するかわかりませんので、すぐに復旧できるよう常に機械の点検や消耗品の手配には気が抜けません。毎朝出社した時に加工機が動いている音を聞いてはホッと胸を撫で下ろしています(笑)

(ウォータージェット加工機のメンテナンスの様子)

ウォータージェットカンパニーのこれからの挑戦

実は10年ほど前から「これからは航空機産業の時代が来る」ということを耳にしていました。数年前まではなかなか実感することができませんでしたが、現在ではその分野におけるお客様の方から「こんな形状の加工は可能か」「こんな材質の切断は可能か」といったお問い合わせやご依頼が飛び込んでくるようになり、「やっとウォータージェットの波がきたか!」と感じています。事業部のこれからの目標としてはこの波にしっかりと乗っていくことです。

今年(2019年)2月には国内最大級のウォータージェット加工機(6号機)を導入し、作業員も増員しました。現在は大型物件の受注に対して安定的な生産環境を整えることに注力していますが、今後は量産型の物件に対しても、効率良く高精度で生産する方法を確立していく必要があると思っています。そのためにも今以上に技術を磨き、様々な経験を積み重ねていくことが私たちウォータージェットカンパニーの課題であり挑戦でもあります。