
オペレーターとして、様々な金属と向き合っています


現在、主にファイバーレーザー加工機のオペレーターとして働いています。
当社には現在7台のレーザー加工機がありますが、その中でもファイバーレーザー加工機は最新鋭の加工機です。
ファイバーレーザーは炭酸ガスレーザーに比べ集光性が高く、一般的には銅や被覆金属などの高反射材の加工に使用されることが多いのですが、当社では主にSS材(鉄鋼材)の加工に使用しています。ほかにもアルミ、ステンレスなど、さまざまな材質の金属を加工します。
入社のきっかけは同級生からの紹介
元々ものづくりの仕事に興味があったのですが、実は小学校・中学校の同級生が佳秀工業で働いていて、その友人からの紹介があり入社しました。
製造業の現場で働くということが初めてだったので、入社当初は「自分に務まるのだろうか」という不安もありました。
みなさんに丁寧に教わりながら、塗装、仕上げなどの現場を経験し、1年ほどが経って現在のファイバーレーザー加工機の操作について教わり、今は独り立ちさせてもらった形です。
加工機を任され、芽生えた時間管理の意識

当社の最大の特徴が「超少量多品種」です。
そのため、1日に流れてくる様々な物量を正確にこなす「段取り」が非常に重要になります。会社の方針として、生産性向上と前日準備の徹底という目標が示されているため、常に「時間」を意識するようにしています。
1日の流れとしては、まず朝、夜間に自動加工したネスティング(鋼板に複数の部品を組み合わせて加工すること)の取り外しとチェック、仕分け作業を行います。
それから当日作業分の鋼板をセットし、単品加工などを行っていきます。その後は昼休憩時の自動加工の段取りに移ります。午後には引き続き単品加工を行い、物量が多い時には研削作業に加わります。その後夕方には夜間の自動加工の材料をセットするという流れです。
私が担当しているファイバーレーザー加工機は非常に高速で加工できるマシンのため、1台でこなす物量も多くなります。その物量をいかに効率的にスピーディーに流していくかということを常に考えながら作業を行っています。
時間の使い方を精査することは質の高い仕事につながると思うので、1日にこなす仕事量から逆算して「この時間でここまで」という段取りをつけて、作業をしています。
現物加工や支給材加工は、日々が学びと挑戦の繰り返し

今の目標は「ファイバーレーザー加工機を完璧に使いこなす」ことです。
もし加工がうまくいかないケースが発生したら必ず原因を突き止め、改善しなければなりません。
難しい加工として、一般鋼板からではなく製品等から切り出しを行う現物加工や支給材の加工は、少しの寸法のズレも許されないので、特に加工条件の確認を大切にしています。
プログラム担当者と切断の原点位置や穴加工の位置などを綿密に打ち合わせてから加工するようにしています。
自身の中の経験値を日々積み重ねることで最適な加工条件を追求し、次回の加工に活かしていけるよう心掛けています。